名古屋 オフ会


名古屋オフ会  2004/10/18


理美容統合について

今回の理・美容統合問題はカット専門店(QB)だけの条件付統合問題であり、理・美容全体としての問題として取り上げられているわけではありません。ですからこれに対しては「一企業の為の法改正」という事で反対意見が多かったです。

ですが、数年以内(早ければ3年以内、遅くとも5年以内)に条件付ではない理・美容統合が起きるであろう、それをチャンスとして生かせれるのか?その為にどう動くか? また、対応できないであろう大部分の人達がソフトランディングをする為に何をしていったら良いのか知恵を絞る必要があります。
・統合をチャンスと捉えれる人の多くは従業員を雇用しているお店、もしくは、これから人を雇用しようと思っているお店でしょう。
学校等では就職する人に対し美容しか薦めていない、理容という選択は後継ぎでない限り出来ない状況です。
せっかくカッコイイ頭を造る人になりたいと思っている人がいても、後継ぎ以外は学校の先生方の薦めるままに美容に流れるしかありません。求めているものは同じなのに…、このままでは理容という業は永遠に続く人手不足から解消できません。そこで統合されれば、そんな人達を別けている垣根がなくなるので雇用の不安は解消されるという利点があります。
・人を雇用する意志はないが、やる気のあるお店も「理容=カッコ悪い・ダサイ」イメージのリセットとして理・美容統合は歓迎される事と思います。
・統合を知ってはいるが、どうなるの?何をしたら…?といった不安に思う大部分の人達にはメリットがあるのでしょうか?
・それ以外の「ウチの店には関係ない」「どうでも良い」と言われる人達にも何かメリットがあるのでしょうか?
私なりに考えたんですが、後継者問題(後継ぎ)、その結婚問題が好転する可能性があるかな…?程度しか思い付きませんでした。
後継ぎ以外の後継者問題としては貸し店舗等があると思いますが、これも統合により資産価値が上がると思います。

行政は一定人数(年間5000人以下)に満たない資格を廃止する方針があり、理容の免許取得者は年間3000人程度なので、理容師という制度が廃止される恐れもあります。というより現在候補に挙げられています。
ですから組合からの統合問題がなくっても強制的に理容と言う職業が無くなる可能性もある訳です。
行政による廃止は地震の様にある日突然起こるでしょう、しかし理容・美容の両業会が話し合いを持ち統合に進んでいけば台風の様に準備する事が出来ます。、

統合に積極的に賛成できなくても、なるなら仕方ない…、反対!と思う人にも必ず統合が訪れるのですから、自店は今まで通りで良い、何も変わらなくっても良いと思われればそれで良いし、何か感ずる所があれば変わっていっても良い。どう動くか、それは個々の店の判断でしょうが、生き残っていく為の努力が必要だと思います。
統合後も色々なニーズに応える為に新しい選択肢が増えていく事が考えられます、それらに対するサポートも必要。組合が護送船団方式から支援型に変化しているのであれば、これから出てくる新しい業態にもサポート対応できるよう先を見越した変革をお願いしたいと思います。




魅力ある業界に


レベルUPするための仲間作り(共に育っていく共育システム)

各店舗1軒、1軒のレベルUPが最優先課題だと思います。(特に普段講習等に行かない人達)
自分自身で目標を持って進んで行ける一握りの人を除いて、大多数は楽な方に流されていってしまいます。
まず、自分の友達や、回りにある勉強会等で、自分がこれからどうしたいか、その為にはどうすれば良いかを話し合い、全員で刺激しあい、脱落者を出さないように共に育っていくグループを作り、次に、そういったグループに入っている人が中心となり、新たなグループを作り仲間を増やしていく。
一部の人達だけで進んでいくのではなく、脱落者を出さない事に重点を置く事により周りからの反発も少なく、一緒に勉強しようと思う仲間も増えるのではないでしょうか?
各地にそういったグループが出来、それを繋ぐ核となる組織(全理連でも理容総研でもHSOでもOK)が各地のグループと連携を取ってより良い方向に持っていき、全国の理容店の半分がこの仲間になれば、組合も変わっているでしょうし、お客様にとっても魅力ある業界になっていると思います。

上記は私のオフ会レポートなんですが、班の中で話していた事を補足すると、
免許を取ってから講習などに参加しない人が7割ぐらいいるそうです。こういった人達を何とかしないと業界としての魅力UPには程遠いと思います。
その為には周りの人達の働きかけが必要です。それも顔見知りな人の継続的な働きかけが…
極端な言い方をすれば講師や、従業員を雇用してみえるお店の人々、「床屋1」等の参加者は手を差し伸べなくてもかまわないと思います。この人達は外っておいても上昇していく人、上昇していくグループにもう所属している人達だからです。(もちろんそういった中での連携も必要ですが)
それより講習などに参加しない人、何をして良いかわからない人達を意識付ける事が大切で、そういった人達と一緒にすごし仲間意識を持てれるようにしないと駄目ではないでしょうか?
お客様のニーズに沿った事をしていると、地域(組合)の方針とぶつかりイザコザが出てくると思います。現にそうなっている人もいるのですが、出る杭は打たれる→叩いても出てくる杭はまた打たれる→・・・、が繰り返されるとお互いに感情問題で足の引っ張り合いにしかなりません。

年に何回か遊ぶグループでもその1回を、講習だけでなくボランティア等に割り振っていけばだんだん変わってくるのではないでしょうか?
「アイツが言うことは全部反対!」となる前に手を打たないと…
「アイツが言うなら今回はしょうがないか…」と言ってもらえる仲間を作らないと…
その為には締め付けや多数決ではない、両者が納得できる営業ガイドラインを作らなくてはいけません。
「ぺんぺん草も生えない」ような状態にするのでなく、労働基準法に沿った内容でオープンな状態で決めませんか?


D班では
・各個人が努力して魅力ある人になり、人と人との繋がりを持つ
・免許制度の改革・更新制度 理容師免許を一度取れば終わりでなく、運転免許書などと同じように何年かごとにチェックする事によって一定のレベルを確保をする。(店舗チェックもそういった形で行なえば改装も定期的に行なわざるをえない状況になる)
・小さな集団一つ一つがお互いに一歩前に進めるように動く。また、動けるように組合による営業支援も必要である
・指針変更による規制緩和により「消費者ニーズにあった営業時間」を労働基準法に沿ったもので行なう
・社会情勢にあった店造り(高い価値観)をする事により「人に貸すことの出来る店造り」をして、「生涯現役」「自分の子供を後継ぎに」以外に「貸し店舗等」の選択肢を明確にする 
・パイオニア企業を作る

と言う事が話し合われました。(抜けている部分もありますが…)





走り書き

・理美容統合

営業時間など、組合上層部が下を受け入れる雰囲気があれば雰囲気が変わるのでは?
若い人達でも、知恵も工夫も考えてこなかった人達に育てられた為か何も考えていない。やる気の無い人と一緒にやりたくない。
理・美容統合に関して組合から何の話も無いが、自分達の集まりの中では当たり前の流れとして捉えている。それ以外の集まりだと誰も知らないし意識も低い。
ユーザーにとっては統合なんて関係ない、自分の行きたい店に行くだけ。
理容組合上層部は「変わらない」という事を前提として考えないといけない。自分の店の存続の道は自分で考えないといけない。

カット専門の美容店を造ろうと申請したら、ある地域の保健所から「美容は法的にはカットできない」と言われた。(保健所の見解も地域によって違っている)

今回の理・美容統合問題はカット専門店(QB)だけの問題。カット専門店だけでの条件付統合問題であり、理・美容全体としての問題として取り上げられているわけではない。

数年以内に条件付ではない理・美容統合が起きるであろう、それをチャンスとして生かせれるのか?その為にどう動くか? また、対応できないであろう大部分の人達がソフトランディングをする為に何をしていったら良いのか知恵を絞る必要がある。
理・美容統合の後にも「ネイル」や「エステ」等、次々と波が来る。
総合的なファッション産業として生き残っていく為にどう行動していくか?
総合的なヘアビジネスとして現実的な動き、お客様の要望をどう取り入れていくのか?
何もできないお店は、生き延びる事はできるであろうが発展していけないだろう

統合は理容内部が阻止するであろう→外部(お客側・法律)からしか無理なのでは?外部からのショックによるか、内部からのクーデターによって気付かせる必要がある。

今現在、自店だけ理・美混在をして繁昌して(甘い汁を吸って)いる店もあるが、見てみぬ振りをするしかないのが現状。(個々の店の繁栄)規制から営業支援に

統合された場合、理容組合は消滅するのではないか?→数の力は個人で対応できない時等、有利に働きかける事が出来る。それが組合の意義である→理・美の組合の統合があっても必要とされるのではないか。
変化は必要、上下間のコミニケーションギャップをどう合わせていくか、大の声をどう救い上げるのか?

今後シニア層(高齢者層)に対応できれば、まだまだやっていける。
毛が薄くなる→理容でもアデランス・アートネーチャー・リープ21の仕事をやっていかないと→それが当たり前の事ではないのか
最低限のレベルがクリアしていない店がほとんどなのが現状
技術と価値をどう見せるか→メニューの幅→お客さんにわかってもらう為
単価UPが労働時間をかけずに売上UPの方法

業界全体を考える必要があるのか?その必要がなくなってきているのではないか?
統合によってどんなメリットがあるのか、解ればそれを浮き彫りにしていく
行政は一定人数(年間5000人以下)に満たない資格を廃止する、理容は年間3000人程度なので、理容師という制度が廃止される恐れもある。
特化していく店だけが生き残っていける。

・専門店ができたのは、理容の技術がおなざりになっていたからではないのか?
本来の技術がしっかりしていれば専門店は出来ていなかったのでは?
中華料理屋のラーメンがおいしくなかったのでラーメン屋が独立して出来た(専門店化)
シェービング・ヘアカラー・育毛等、理容店でやっていることにお客さんが満足していない証明。(どうでも良い事と捕らえていないか?勉強する気はあるのか?)
ニーズにどう応えていくか、応える選択肢が増える。
色々な業態に対してのサポートが必要。またそこから新しい業態が生まれるであろう。

カッコイイ頭を造る人になりたい→そんな人達を垣根で別けている→求めているものは同じなのに…
理容には後継者として入ってきた人が多い、就職する人に対し学校側は美容しか薦めない→後継ぎで無い限り美容に行くしかない(永遠に続く人手不足)

50〜60代の人は自分が現場に出ることしか考えていない。(若い人を使う事を考えない)人を育ててやろうと考えが無い。いつまでも自分が現役で→お客様に魅力を与えない。おじさんが若い人の頭を造るという事自体が無理、発想を変えて若い人を育てて、任せていく。
自分の子供が跡取りになって欲しいと思える業界か? 薦める事が出来るか?
「この業界はイイよ〜」と胸を張って言えるか?→言えるように何をすべきか?

法改正後、理美容統合→「理容師」は明日から「美容師」と名乗る→やる事は(仕事は)今まで通りで良い。何も変わらなくっても良いし、変わっていっても良い、どう動くか、それは個々の店の判断である。



・魅力ある業界に

D班

個々の努力、魅力ある人になればいい。
いい意味で憧れの人にならないと… 
自分が客の立場になった場合、自分の店を選ぶか?「人から学ぶ」
常に人に見られている自覚を持ってすごす。自分の弱点を出さない。
店として「非日常を出す」のか「日常(庶民感覚)を出す」のかは戦略(打算・計算が働く)
人としての自覚、行動をとる(人に認められる)
技術ではなく売り方の問題では?

関西では「床屋」という言い方は上から下を見ているように聞こえる

営業ガイドライン(指針)の変更
営業時間の自由化→ただし、労働基準法に沿ったもので行なう
小さな集団、一つ一つが動く。(お互いが一歩前に進めるように)
後継ぎは子供でなくっても良いのでは? 人に貸すことの出来る店造り
社会情勢にあった店造り(高い価値観) 消費者ニーズにあった営業時間
福祉施設に廃業間近な人(シルバー人材)を斡旋する(個人ではなく組織で行なう)
免許制度の改革・更新制度 一度取れば終わりでなく、何年かごとにチェックする事によって一定レベルの確保をする。(店舗チェックもそういった形で行なえばあまりにひどい店舗をなくす事が出来る→まず無理でしょう…)

人と人との繋がりを持つ 手を引く人も必要 業界の若返り(特に幹部の)
指針変更による規制緩和(努力目標) パイオニア企業を作る



他班

・誰にとって魅力ある業界なのか? お客様? 働いている人?
どちらにしても、その為に個店の努力
どうやったらいいかわからない店にアプローチの方法を組合が支援をする
・業界全体、個々の店のアピール不足
・個人で出来る事 
入りやすい店作り+人作り 家族でも企業として考える 女性をいかに生かすか? 
身内だからといって給料もあまり貰えない…ではなく女性が本気で働ける環境を作る
見た目のカッコ良さ→カッコイイ店ではなく、お金を儲けれるように
外に発するプロモーションがヘタ 何をしたら儲かるかを今と違った考え方で
・全体として出来る事
マスコミとの連携(うまい付き合い方) 
ダサいイメージのリセットとして理・美容統合
自分を知る 将来の不安を取り除く 世代のしがらみを切る
組合主体の年金→定年化
・外から見て魅力がない 自分に魅力があるか? 女性の目からは?
毎月の売上とともに給与が変わる事の多い主婦ではやる気が出ない
業界の若い女性だけではなく、母親にとってもやりがいのある業界に持って行く
繁昌しているお店は女性が元気で明るい店
エステ・顔剃り・シャンプー等、女性の手でやったら良い
・統合には学校問題がある。 シャンプー・マッサージ科・シェービング科・美容科等、資格を細分化、免許自体も別けてみる
(一般人でもシェービング科に行って免許を取れば顔剃り店が出来る)
ある地方では(山形)500円でエステコースをしてトラブルが起こっている




  年間集客計画のたて方  集客コーディネーター 小俣 洋市氏

キャンペーン等の1年間の計画的なスケジュールを作ってますか?
魚屋・八百屋の店先で売っている物は、春夏秋冬その季節に合った商品を目の触れる所に必ず持ってくる。「旬」「鮮度」が必要。
自分の店に「旬」「鮮度」の季節感を出す (キャンペーン)

「春風になびくカラーキャンペーン」「砂浜に似合うカラー…」「秋風になびく…」「クリスマスにとっても似合う…」カラーだけでも4つのキャンペーンにあわせてオリジナルなものを出せる。そうでないと一年中同じカラー剤を使っているだけ。

具体的にどう作るかは「安売り店」「高価値店」で違う。
安売り店=量販店(ディスカウンター)→安さ(○% off)
高価値店=専門店(プロフェッショナル)→こだわり・ビジョン(その商品に対してどういった思い入れがあるのか)
年間計画を立てたら外に向けて発信する。
量販店と同じ土俵で戦っているわけではないので、隣に量販店が来ても自分の売り方をすれば良い
商品で大切なものは「ネーミング」ではなく「コメント」
いえもん茶という名前に価値があるのではなく、「このお茶は…」のコメントに価値がある
このお茶がどんなお茶であるか商品に載せている
共感したお客は高くても買ってくれる。(こだわり・ビジョンを訴えている)
我々のメニューも同じ。コンセプト(こだわり・思い入れ・ビジョン)を明確に知らせる
高価値店→こだわりをお客様が共感してくれるまで伝え続ける
時代の風は専門店に吹いている。こだわりを持った人が増えてきている。
安物はもういらないものが多い
年間計画は材料に過ぎない
だが、持っていないのでは、その商品自体に愛着がない、こだわりがない→誰も受け入れてはくれない。
新しく取り入れるメニューも大切だが、1番得意なものを1番に持ってくる
新しいものを追い続けてばかりだと、店の方向性がわからなくなってしまう。
主商品をメインに、新商品は合間合間に持ってくる
そのコースをやることによってどれだけ違った体験が出来るのか、説明してあげる。
マイルドシェービングも説明しなければただのシェービングでしかない
料金は納得して支払ってもらえるように。そうでないと安床と同じに思われる
○○円のメニューにどれだけの価値があるのか、お客様にわかってもらえるようにする

伝え続ける間に厭きが来る(店側・お客側)→メニューの名前を変えずにコメントに旬を取り入れて変えていく事が必用→どう伝えていくか?何を伝えるか?
専門店に求めている事→スタイルや紙に関する不安・悩み、フケ、抜け毛等
そういった事を伝え続けていく。

共感を得るには、不安・悩み・驚き(ヘェー!)という気付きを発信していく。
プロとしての情報、DM(外へ)・POP(店内)・看板等アプローチは違う




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